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『ユタとふしぎな仲間たち』 三浦哲郎
ユタが出会うたくさんの「ふしぎ」 2010年7月21日(水)
『ユタとふしぎな仲間たち』
- 三浦哲郎
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- 新潮文庫
- 1400円(税別)
- 1984年9月発行
東京から、東北の湯ノ花村に移ってきた男の子•勇太が主人公。村人たちは、誰も名前を正しく呼んでくれない。「ウ」を抜いて、「ユタ」と呼ぶ。ある日、ユタはひょんなことから座敷わらしたちと出会い、たくさんの不思議な体験をする…、というこの物語の舞台は、二戸市にある金田一温泉。著者の父親の郷里で、実際に住んでいたこともある。今でも座敷わらし伝説が生きている土地だ。しかし、そう簡単に会えるわけではないので、ユタに自分を重ねて座敷わらし体験をしてみよう。
ミュージカルを見たという人もいるのではないだろうか。『ユタと不思議な仲間たち』と題して、劇団四季が上演している。原作は「ふしぎ」が平仮名だが、この本は「不思議」になっている。フシギに思って表紙をめくると、カバーが「劇団四季 提供」となっていた。そういうわけで、決して間違えているのではありません、念のため。