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『ウギャルになった、わたし。』 ライ
食糧自給率が0.000000001%でも増えるように 2011年2月17日(木)
『ウギャルになった、わたし。』
- ライ
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- 時事通信社
- 940円(税別)
- 2011年1月発行
「ウギャル」って何? と思った方も多いだろう。「魚(ウオ)」と「海(ウミ)」の頭文字の「ウ」にギャルをかけ合わせた造語なのだそうだ。元気がない日本の水産業界や若い人たちが魚を食べない現状を憂いて立ち上がった若き女性たち。ちなみに農業に取り組むギャルのことは「ノギャル」と呼ぶらしい。
著者は、お姉系ギャルのカリスマモデル。どう見ても、漁業のイメージからは遠い。しかし彼女は、そのギャップを力に変えてウギャルプロジェクトを展開。「日本でとれた魚を食べてもらって、食糧自給率がたとえ0.000000001%でも増えるように頑張りたい」という。そんなアツい心のウギャルの原点が、岩手•釜石なのである。そういえば、彼女が来県したときには、地元の新聞に「ウギャル」の文字が躍っていた。
本書は写真満載。さすがカリスマモデルの本である。ウギャルと地引網、ウギャルの築地訪問、ウギャルが水産庁突撃取材…。そういう絵柄だけでも、かなり面白いんだよなあ。