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岩手さん.com気まぐれ本棚
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『義経千本桜』
『義経千本桜』 橋本 治/岡田嘉夫
現代文と艶やかな絵で綴る義経紀 2011年3月7日(月)
『義経千本桜』
- 橋本 治【文】/岡田嘉夫【絵】
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- ポプラ社
- 1600円(税別)
- 2005年10月発行
「橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻」という絵本シリーズの1冊である。分かりやすい現代文とあでやかな絵で、歌舞伎の代表的な作品の世界に引き込んでくれる。絵本とはいえ、これはオトナこそ楽しめる内容だ。
なぜ「義経千本桜」が、この本棚に登場するのか。それは岩手と源義経が深い縁で結ばれているから。義経は16歳頃から22歳頃までの、いわゆる青春時代を奥州平泉で過ごした。(歴史の話は中略)。兄・源頼朝の怒りを買い、失意のうちに再び平泉へ。毎年5月に平泉町で開かれる「春の藤原まつり」の呼び物「源義経公東下り行列」は、頼朝に追われて平泉に落ち延びた義経一行を藤原秀衡が迎える場面を再現するという行事である。また、岩手県内には、義経にまつわる伝説も残っている。岩手の人たちが義経に対して、深い思いを抱いていることがお分かりいただけるだろうか。
というわけで、「義経千本桜」である。これを読んでから歌舞伎を見に行くのもいいな。久しぶりに歌舞伎見物に行きたくなった。
