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『浅岸村の鼠』 森荘己池

繰り返し読むほどに、発見がある作品  2011年10月31日(月)

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『浅岸村の鼠』

  • 森荘己池
  • *****************
  • 未知谷
  • 1,400円(税別)
  • 2002年10月発行

本もさることながら、著者を知ってほしいとの思いで紹介する。
その名は「もりそういち」と読む。明治40年(1907)盛岡市生まれ。「蛾と笹舟」「山畠」で第18回直木賞を受賞している。
旧制盛岡中学在学中に書いた詩は、中学の11年先輩である宮沢賢治をして「あなたを尊敬する」と言わしめたという。中学4年のとき、賢治が著者の家を訪れ、文学を通じて深い交流が始まった。賢治の没後は、その作品と賢治に関する文章を多数発表し、賢治全集の編集にも携わるなど、終生、賢治を世に紹介し続けた。
さて、本書である。裏表紙に「遠野物語を生んだ東北岩手に埋もれていた極上のフォークロア」とある。題名からも分かるとおり、ネズミたちが登場するのだが、人間同様に描かれて話が進んでいく。
味わいのある版画の挿絵が、語り口とマッチしている。しかし、本書が書かれたのは太平洋戦争前夜という時代で、その頃の世相が重なって見えてくるようだ。
繰り返し読むほどに、発見がある作品である。本書のあとに『カエルの学校』も出版された。あわせて、どうぞ。

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